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ddns-scripts-onamaeを使用してOpenWrtからお名前.comのDNSレコードをダイナミックDNS（DDNS）で自動更新する

/ja/blog/automatically-update-dns-records-for-onamae-com-from-openwrt-with-ddns-using-ddns-scripts-onamae/ map[email:ktdevx@gmail.com name:Kaito Takemura]
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# はじめに

お名前.comのダイナミックDNS（DDNS）クライアントはWindowsしか対応していません。しかし、ddns-scripts-onamaeを使用することで、OpenWrtがインストールされたルーターからお名前.comのDNSレコードを更新することができます。

ddns-scripts-onamaeは、OpenWrtのDDNS管理を支援するddns-scriptsパッケージのサブモジュールの一つであり、日本国内で広く使われているドメイン登録サービス「お名前.com」のDNSレコードを自動で更新する機能を提供します。

これにより、固定IPアドレスを持たないインターネット回線でも、自宅のOpenWrtルーターを用いてお名前.comに登録されたホスト名と最新のIPアドレスを常に同期させることが可能になります。

ここでは、ddns-scripts-onamaeを使用してOpenWrtからお名前.comのDNSレコードをDDNSで自動更新する方法について説明します。

# ddns-scripts-onamaeのインストール

ddns-scripts-onamaeのダウンロードサイトにアクセスして最新バージョンのパッケージを確認します。今回はv1.0.2を選択しました。

OpenWrtにSSHでアクセスしてwgetコマンドでパッケージをダウンロードしましょう。

wget -O /tmp/ddns-scripts-onamae.ipk https://github.com/ktdevx/ddns-scripts-onamae/releases/download/v1.0.2/ddns-scripts-onamae_1.0.2-r1_all.ipk

これにより、/tmpディレクトリにddns-scripts-onamae.ipkという名前で、ddns-scripts-onamaeのパッケージファイルが保存されます。opkg installコマンドでパッケージをインストールしましょう。

opkg update
opkg install /tmp/ddns-scripts-onamae.ipk

ddns-scripts-onamaeのインストールは以上で完了です。

# DDNSの設定

テキストエディタで/etc/config/ddnsを開いて設定を追記します。

config service "example_com"
    option service_name "onamae.com"
    option lookup_host  "example.com"
    option domain       "@example.com"
    option username     "<お名前.com Naviのお名前ID>"
    option password     "<お名前.com Naviのパスワード>"
    option interface    "wan"
    option ip_source    "network"
    option ip_network   "wan"
    option use_ipv6     "0"
    option enabled      "1"

この例では、example.comという名前のドメインをwanのIPアドレスで更新する設定を、example_comという名前で追加しています。環境に応じて下記設定を変更しましょう。

設定詳細
lookup_hostIPアドレスを更新するドメイン名 (FQDN)
domainIPアドレスを更新するドメイン名 (サブドメイン名@ドメイン名)
usernameお名前.com Naviのお名前ID
passwordお名前.com Naviのパスワード
interface / ip_network設定するIPアドレスを読み取るネットワーク

更新対象がサブドメインの場合はlookup_hostとdomainの設定は以下のようにします。

    option lookup_host  "sub.example.com"
    option domain       "sub@example.com"

設定後は以下のコマンドを実行してサービスを再起動しましょう。

service ddns restart

以上でDDNSの設定は完了です。これにより、DNSレコードが自動で設定されるようになります。

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